Menu

予約・ご相談

Reservation

ご予約の確認はHotPepperBeauty、ご相談はLINE、またはInstaがスムーズです。

Blog

ブログ

デスクワーク疲れが寝つきを悪くする。肩こりと睡眠の意外な関係

デスクワーク疲れが寝つきを悪くする。肩こりと睡眠の意外な関係

長時間のパソコン作業のあと、首や肩が重くてなかなか寝つけない――そんな経験はありませんか?

「身体は疲れているのに、頭が冴えて眠れない」という状態は、実は多くのデスクワーカーに共通する悩みです。一見、筋肉の問題に見える肩こりや眼精疲労ですが、実際には自律神経のバランス、血流の状態、そして脳の休息メカニズムと深く結びついています。

この記事では、睡眠改善学の知見をもとに、デスクワークによる疲労がどのように睡眠に影響するのか、そしてなぜヘッドスパがその改善に有効とされるのかを、科学的な視点から解説します。


デスクワーク疲れ=「身体の緊張」と「脳の興奮」

睡眠改善学によれば、睡眠とは「日中の活動で生じた心身の疲労を回復するための生理的プロセス」です。私たちの身体は本来、夜になると自然に休息モードへと切り替わるようにできています。

しかし、長時間のデスクワークはこの回復メカニズムを妨げます。具体的には、次の2つの側面から睡眠の質を低下させることがわかっています。

① 長時間座位による筋緊張

デスクワークでは、姿勢を保つために肩・首・背中の筋肉が常に緊張した状態が続きます。同じ姿勢を長時間キープすることで筋肉が硬直し、血流が滞ることで酸素や栄養の供給が不足していきます。その結果、筋肉内に乳酸などの代謝産物が蓄積し、痛みや張りを感じるようになるのです。

この筋緊張による刺激が脳に伝わると、身体は「まだ活動中である」と判断してしまいます。すると、交感神経(活動モード)が優位な状態が続き、夜になっても心身がリラックスできない状態に陥ります。

② 視覚疲労による脳の過活動

パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けることで、眼の筋肉(毛様体筋や外眼筋)は緊張し続けます。さらに、大量の視覚情報を処理するために脳の視覚野が過活動状態となり、就寝時になっても「覚醒モード」が続いてしまうことが報告されています。

つまり、身体も脳も緊張したまま夜を迎えてしまう。これこそが「疲れているのに眠れない」という矛盾した状態の正体なのです。


肩こりと睡眠の関係:血流がカギを握る

肩こりが慢性化すると、筋肉内の血流が持続的に低下した状態になります。血流は単に酸素や栄養を運ぶだけでなく、体温調節や代謝産物の排出など、身体の内部環境を整える最も基本的な要素です。

睡眠改善学では、この血流の低下が自律神経のバランスにも大きく影響すると考えられています。以下の表は、筋肉の状態が睡眠に与える影響をまとめたものです。

身体の状態

生理的変化

睡眠への影響

筋肉の硬直

血流・酸素供給の低下

交感神経が興奮しやすくなる

慢性的なこり

末梢循環の滞り

寝つきの悪化、浅い眠り

首〜頭部の張り

頭部血流の減少

脳疲労の回復が遅れる

このように、肩こりは単なる「筋肉の問題」にとどまらず、睡眠の質を左右する全身の生理反応として捉える必要があるのです。特に首から頭部にかけての血流が滞ることで、脳の休息が十分に得られなくなることが、眠りの浅さや疲労感の持ち越しにつながります。


デスクワーク疲れが引き起こす"眠れない夜"のメカニズム

睡眠改善学では、「眠りに入るには交感神経の働きを鎮め、副交感神経を優位にする必要がある」と説明されています。この自律神経の切り替えがスムーズに行われることで、私たちは自然な眠気を感じ、深い眠りへと入っていけるのです。

しかし、デスクワーク中心の生活では、次のような流れでその切り替えが妨げられることがわかっています。

  1. 長時間座位により肩・首・背中の筋肉が硬直する
  2. 血流の低下で酸素・栄養の循環が滞る
  3. 筋緊張の刺激が脳に伝わり、交感神経が活発化する
  4. 寝る時間になっても「休息モード」に切り替えられない

さらに、日中ほとんど体を動かさないことで、体温リズムの変化が小さくなるという問題もあります。通常、私たちの体温は日中に上昇し、夜に向けて自然に下がることで眠気が起こります。しかし活動量が不足すると、このリズムが鈍くなり、結果的に入眠が遅れてしまうのです。

つまり、デスクワークによる疲れは、筋肉だけでなく自律神経系と体温調節系という、睡眠に直結する2つのシステムに同時に影響を与えていると言えます。


ヘッドスパが"眠りやすい身体"をつくる理由

ヘッドスパの施術は、まさにこの「交感神経の鎮静」「血流の改善」「体温調整のサポート」という3つの要素に働きかけることができます。

  • 頭部〜首〜肩の筋緊張をゆるめる:深部までの刺激で末梢循環を促進し、滞っていた血流を改善します。
  • 温熱による体温変化:施術中に上昇した体温がゆるやかに下がることで、自然な入眠を促すきっかけとなります。
  • 静穏な環境:暗い照明と落ち着いた音環境が副交感神経を優位に導き、心身のリラックスをサポートします。

睡眠改善学では、入眠をスムーズにするには「筋肉の弛緩・血流の安定・心理的安心感」の3つが揃うことが重要とされています。ヘッドスパはこれらの要素を同時に満たすことができる、いわば睡眠導入の環境的トリガーと言えるでしょう。

特に、首や頭部の筋肉をゆるめることで頭部への血流が改善されると、脳の疲労回復がスムーズになり、睡眠の質そのものが向上することが期待できます。


セルフケアは"補助"として。大事なのはバランスのとれた休息

日常的なストレッチや入浴などのセルフケアも、もちろん有効な手段です。ただし睡眠改善学では、「過度な努力や強い刺激は逆効果」とされています。筋緊張をゆるめることを目的にしつつも、やりすぎないことが大切です。

また、1日の中で軽い運動を取り入れることも推奨されています。軽度の身体活動は体温リズムと自律神経の調整に役立ち、夜の自然な眠気を誘発します。ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で続けられるものを選ぶとよいでしょう。

それでも慢性的に肩や首の張りが続く場合は、専門的な施術で心身全体のバランスを整えることが、より安定した快眠への近道となります。デスクワークで疲れた身体をリセットし、自然に眠りへと移行できる状態をつくることが、質の高い睡眠につながるのです。


まとめ

デスクワークによる肩こりは、筋肉だけでなく、自律神経や血流、体温リズムなど、睡眠に関わる多くの要素に影響を及ぼします。身体が緊張している限り、脳は"まだ働く時間だ"と錯覚し続けてしまうのです。

ヘッドスパは、その緊張をほぐし、血流と神経のバランスを整え、自然に眠りへと導くための有効なサポートとなります。心身のオンとオフを上手に切り替えながら、デスクワークで溜まった疲れを"眠れる身体"へとリセットしていきましょう。

日々のセルフケアと専門的なケアを組み合わせることで、質の高い睡眠と日中のパフォーマンス向上の両立が期待できます。

眠りの科学で、寝落ち体験を。

ReSleepは「眠りに悩む方が、気持ちよく眠れる感覚を思い出せる場所をつくりたい」という想いから誕生したヘッドスパサロンです。

単なるリラクゼーションではなく、睡眠学の知見に基づいた"眠りやすさを体験するサービス"を提供し、眠りに対する自己効力感(自分は眠れるという安心感)を高めることを目指しています。

脳疲労を感じる夜、なかなか眠れない夜に、ぜひReSleepで「眠れる感覚」を体験してみませんか?

店内写真1
店内写真2
店内写真3
店内写真4
店内写真5
店内写真6
店内写真7
店内写真8
店内写真9

この記事の監修者

宮谷インストラクター

宮谷 インストラクター

  • 睡眠改善指導者(JOBS正会員)
  • 睡眠改善診断ツール【SomniCheck(ソムニチェック)】開発責任者
  • ReSleep睡眠改善プロデュース
  • 睡眠改善メディア執筆 ete...

睡眠改善指導者とは?

日本睡眠改善協議会(JOBS)により設立された科学的研究成果が明確な睡眠に関する知識と技術を、具体的でわかりやすい睡眠改善策として実践と普及に貢献できる人材育成のための、睡眠改善指導者の認定制度になります。

HotPepperで予約
TOP